爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。


「軽くなったよ、物理的にも、気持ちも……暑かったのもあったし」



「…気持ち?」



「……何でもない」



真広が階段を上がってきた。




「ん?大冴、何?」



「インハイに出発する前日に髪……」



「あー、いいよ」



空手部は団体戦は地方大会で負けとなりインターハイは大冴の個人戦のみ出場となっていた。




1週間後には出発となる



「どう?菜摘ちゃんのショートカット、可愛いでしょ」



「……別に」



大冴は自分の部屋に戻った。



大冴くんはやっぱり長い髪のほうが好きなのよね、きっと……わかってはいたけど




明日も早いから髪乾かして寝ようと真広さんに声をかけられて、眠りについた。



最終日は朝から瞬弥くんもいて子供達の指導にあたっていた。



10時過ぎにはクッキーの差し入れを菜穂が持ってきて昼食に少しづつ配られた。




最後には大冴と瞬弥の形と組手を子供達に見せて大きな拍手をもらっていた。



お迎えの親が来て次々と帰っていく