「サンキュ」
大冴くんからお礼を言われた。
「あっ、ううん」
大冴と菜摘は台所に戻った。
「食べてくれたかしら」
おばあさんが心配そうに尋ねてきた。
「大丈夫だよ」
「菜摘ちゃん、凄い汗よ」
「止まったら汗が(笑)」
「洗面所案内する」
大冴くんについて行った。
新しいタオルを貸してくれた。
「ありがとう」
バシャバシャと顔を洗いタオルを当てる
「早くしなきゃ、食事の時間が終わると思って」
「うん、きっと三好くんが和田の汗を見て何か気づく事があったと思うよ」
「それならいいけど……私戦力になってるかな?」
タオルからチラッと大冴くんを見た。
「もちろん!(笑)」と言って頭をなでてくれた。
よかった、笑顔が見れた。
大冴くんは先に道場に戻ると言って去ってしまった。
はぁ……大冴くんが優しいと調子が狂う
ポンポン言いたいことを言って返事が返ってくる軽いけど楽しい会話
でもそれだけじゃ友達止まり
これからどうすればいいんだろう……



