「昨日成績表返ってきたでしょ?」



「うん」



「瞬くんはテストできた?」




「まあ、それなりには」




「私はね点数はまあ悪くはなかったんだけど順位が下がったのね」



「うん、皆がよかったら仕方ないね」




「そうなの、それなのにみんなよかったんならやっぱりそこを取れなかった私のミスは認める」



「うん」




「ママにそれを言われてる時に菜摘が帰ってきて赤点の成績表をポンとだすわけよ、二学期頑張るからって、ママは仕方ないわねって……


テスト前にデパートに2人で行ってたから自分も悪いと思ったのか知らないけど、ちょっと耐えれなかった

懇談も迷ってたからもういいって言っちゃった」




「菜穂はもっと自分の意見を言ってもいいと思うよ」



「瞬くん」




「確かに俺も大冴と比べられるけど両親には可愛がってもらったからな、実の親には言ってもいいと思う、そのかわり、菜穂の言い方でな」




「私の言い方?」




「菜穂はさ、俺にいつも笑って優しい笑みをくれる」



「それは瞬くんが優しいからだよ」





「例えば2人がデパートに行ったならテスト前なのにとか、菜摘ちゃんの成績なら菜摘には何で怒らないの?
赤点なのにとか穏やかに...ギャーギャー言うのは逆効果だと思うよ」




「そっか言い方か……ママと菜摘は似てるかも」