「はあ?あんな奴が?」
「怒んないでよ、ちょっと片付けて帰ろ」
準備室を出て図書室の戸締りをした。
「え?好きな人と話せない?先輩が?」
「うん、女子と話せないのは大冴くんもだけど」
「おい!話せないじゃない、話さないんだ」
クスックスッ
鍵を返してくるから待ってろと走っていった。
1つ気になった昔の事件てなんだろう、絶対聞いても教えてくれなさそうだし……
お待たせと戻ってきて2人で下校する。
「告白すると思ったんだよな」
「何で断れよっていったの?」
「別に……じゃあ、受けるか?」
「それはその時になってみないとね」
はぁ?とびっくりしていたようだ。
「まあ...大冴くん推しの妹の為にって言ってた
あと昔笑ったら気持ち悪いって言われてこわおもてになったとも言ってた、あと……ううん、いいや」
「何だよ気になるな」
「ねぇ」
「ん?」
「妹さんて、昔から大冴くんの事好きなのに告白はされてないの?」
「……そうだから厄介なんだよ」
「でも色々話してるんでしょ?」
「ん〜日常会話かな、だから俺は前にあいつに怒った時に友達って言っただろ?」
「言えないんじゃない?恥ずかしくて」
「まさか」
「お兄さんには言えても本人に」
大冴も考えた。



