「体育祭の縄跳びの時、瞬弥が縄の回し方とかネットで調べて色々2人で模索したり、練習したり……

そして本番に1番になった時に、すげぇ嬉しかったんだよ」


大冴くんが嬉しそうだ


「うん、嬉しかったね」


「握手しろって言ったのも瞬弥に言われたこと、でもそれが団体の楽しさだって気づいた……」



「最近、西くん以外の男子とも話してるよね」


菜摘の方を向く

「どんだけ、俺を見てんだよ(笑)」



「1番後ろだから見えるだけだし」


私、普通に喋れてる?



前すごく困らせる質問をしてから自分が嫌だった。



菜穂みたいに素直に口に出せたらと後悔もした。



大冴くんがあの状況で何もしてこなかったのは私の事が好きじゃないと感じた…



でも好きと言って振られるのもこわかった。



こうやって話してると自覚する



私、大冴くんが好きなんだ……



やだ……また泣きそう




「私、用があったんだ、帰るね、ジュースありがとう」



立ち上がろうとすると腕を引っ張られて大冴くんの胸が目の前にあった。



「泣かすつもりでここにつれてきたんじゃない」



「泣いてない」



「バレバレなんだよ」


頭を触ってくれる