「でも、大冴くんに時間を使ってるから全然いいの、他の女の子とかじゃないから」



ビデオ通話もしてるしと言ってくれた。



「瞬弥が浮気するって疑わない？」



「最初ね、言うつもりなかったんだけど私が好きって告白しちゃったの、自分でもびっくりしたけどね

でも私の事を好きになるかわからないから軽く付き合おうって言われたの」



「は？」


軽い人かなって正直思ったらしい


「だから凄く不安だった、毎日電話しても他の子ともしてるかもしれないって……だってモテるでしょ？」




「よくそれで付き合ったね」



「片思いだったからそれでもよかった


1日初めてデートして、最後にやっぱり無理だったって言われるかと覚悟してたんだよ(笑)」



「軽い付き合いってのが俺にはよくわかんねぇな」



「私もだよ……でもその日にちゃんと好きって言ってくれてからは甘えん坊瞬くんになっちゃってるけどね」



「甘えるのが上手いんだよ昔から」



「大冴くんも菜摘も下手だよね」



「性格だろうな、瞬弥もあれで苦労してるとこはあるとは思う、俺は逃げて楽してるから」



「でも、それじゃあいけないと思い始めたからあの本でしょ？」



「それは…………まあ」

改めて俺は何の本を読んでんだって話だよな