「全然使い方がわからなくてね、教えて」



「最初は見るだけにした方がいいし、知らない人もフォローしてくるけど、フォロバは気をつけないと」



「フォロバって?」


「ん〜俺を検索してみ?大冴って」

「大冴……あっ、出てきた」


「フォロー押して……ほらお前のが出てきた、これを俺がフォロバする」



「なるほど、これで大冴くんの日常が見れるんでしょ?」



「俺、そこまで頻繁にはしないよ」


「前に強化練習で休んだ時に麻耶と有里に大橋さんを教えてもらったのよ、大冴くんを尋ねてきたから」



「知らなかった」


「教室いったらっての見た?」




「あー、あったな」



新幹線の写真を出してきた。



「その時に私に話しかけてきて、まあ色々言われてて」



「……酷いこと言われた?」



「大冴くんの隣を歩けるのは私だけとか」



「そんなことはないけどな、先輩の手前俺の方が歩いてやってるっつーの」


大冴くんはベッドに寝そべった。