「お、おい」


ドスン


尻もちをついた。



「急に引っ張るな、痛えよ」



「そこまでじゃないから」


菜摘は顔をあげた。



「髪……お、おかしくないかな?」



「お、おう……いいと思う」



2人は真っ赤になった。



「ふふふっ、飛び起きた人初めて見た」



「えー、俺何ていった?」



「菜摘」


「え?」



「菜摘も言ったけど最初は真広って……菜摘よって言ったら呼んでくれて」



「ごめん」



「ううん、嬉しかった、名前で呼ばれると少し特別感がある、本当は普段も呼んで欲しいけど無理だろうね」



「……無理」



「ん、わかってる……大冴くんは2人の時しか話してくれないから」




「…………恥ずかしいんだよ」




「ねえ、私少し前からSNS始めたの」


「うん」


「フォローしてもいい?」


大冴は携帯を開いた。



「別に言わなくても……ん?瞬弥?」



「何て?」



「あと1時間ほど2人にさせてだって」



「あら」



「部屋に乗り込むか」


「嘘でしょ?」


「嘘だよ(笑)さすがに俺でもわかる」


あっ、笑った