瞬弥は口を開けてマカロンの催促をする。
「大冴くんが菜摘が泣いてた事を話してくれたじゃない?」
「ああ」
「私に何も言ってくれないし、私の前で泣いたことなんてないのよね、部屋で1人で泣いてたんだなって思ったの
近すぎて話せないこともあるんだなって」
「確かに俺も元カノの別れた原因は菜穂には話したけど、大冴には言えないしな」
「そうでしょ、きっと何かあるんだよ……」
「菜穂、賢い」
ギュウっと抱きしめてくれた。
「えっへん!褒められちゃった(笑)」
「菜穂、俺の部屋に行こう」
「……いいの?」
「うん」
瞬弥は菜穂の手を引いて部屋に消えていった。



