「大冴〜」
真広に呼ばれた。
「何?」
「菜摘ちゃんをそこの薬局に連れて行ってあげて」
「何で俺が?瞬弥頼む、恥ずい」
「いってらっしゃい、大冴」
ニコッと瞬弥は微笑んだ。
こいつ、おもしろがってやがる
「大冴さん、お願いします」
菜穂にも頭を下げられた。
「くそっ」
真広の方に歩いていった。
「大冴、こういうのはすぐに話さないと気まずくなっちゃうのよ、見られたのは仕方ないんだから」
「真広のせいだろうが」
「ごめんなさい」
「菜摘ちゃんは気にしなくていいのよ、はい、財布」
「ちょっと待ってて」
大冴は1度家に入り肩掛けのポーチを下げて帽子を深く被ってきた。
「行くぞ」
「うん」
暫く無言で歩く
「あの〜何を買いに行くか知ってる?」
「いや」
「カラーをしてみようと思って……」
「いいと思う」
少しぶっきらぼうな答え方……
怒ってるかな?
「真広さんてすごく綺麗だよね、髪の毛もサラサラだし」
「ストパー当ててるからな」
「そうなんだ、大冴くんは髪の長い人は好き?」
「まあ……わかんねぇけど、髪の毛で選ぶ訳じゃないような気がする」
「絶対好きだと思うな(笑)」



