私が長袖を手放せなくなったのは中学2年生ぐらいからだった




アトピー性皮膚炎





それが全ての原因である



なにも最初から長袖だったわけじゃない


最初は、ふとした時に 痒い と思うだけだった

それから発疹が広がり、夜も満足にねむれなくなった。

肌が乾燥して皮膚が落ちるからずっと髪をくくって黒い服を着て、無意識に掻いて血が出るから白い服も着れずに

気にしないといけないことが多すぎるから外に出るのもめんどくさくなっていった

真夏日でも長袖ブラウスとセーターを手放さずに

体育の時も、長袖長ズボンを着てどれだけ暑くても袖は捲らなかった
『熱中症になるから脱げ』って言ってくる体育の先生にどれだけムカついたか

大した事情も知らないクラスメイトに『何で長袖なの?』って聞かれて

なんで言わないといけないんだ

ってずっと思ってた

薬をもらいに病院に行って、どれだけ塗っても治らなくて

長期間薬を服用していて重症な症状の人が使用する注射を処方されて、2週間に一回自己注射をする

注射が大嫌いな私にとっては苦痛でしかなかった

痒みはだいぶましにはなったけど、掻いてた時の肌は完全には治らなくて、どれだけ炎症がなくなったとしても半袖になることはなかった