これは私の壁なの…!

「お疲れ〜波瑠…って大丈夫!?めっちゃ顔色悪いけど」



「うん…大丈夫、、トラック一周はキツかったよ笑」


「ほんとに?保健室行く?」


「大丈夫だよ。残りの競技男子のリレーだけだし、その後はすぐ帰れるしね。」


「無理しないでよ?」


大丈夫なんて言ったけどほんとはかなりやばい。上下長袖で全力疾走なんてするもんじゃない……



「キャーー!頼くん頑張って!!」


やけに頭に響く声のする方に視線を向けると頼くんを応援している女の子の声だった


どうやら頼くんの走る番が回ってきたみたい


多少の関わりがある人だからリレーを見ようと思っていたのに体がふらふらしてそれどころではない


流石にまずいと思って、保健室に行こう。そう思って退場口の近くを通り保健室に……


足を出した途端


フラッ…


やばいっ!倒れる!!


急にめまいがして倒れることを覚悟した瞬間


「っぶな…って波瑠ちゃん!?」


私は朦朧とする意識の中で名前を呼ばれた気がした…