「じゃあ波瑠また明日!」
あっという間に放課後になり、用事があるらしいほのは足早に帰っていった
「私も帰るか…」
鞄を持って教室を出ると横の教室から出てきた頼くんと同タイミングだったらしく
「あっ、頼くんも今から帰るの?」
「うん。漣さんも?」
「そうなんだ。ほのが先に帰っちゃったから、私も帰ろうかと…。あ、ほのっていうのは廊下で一緒にいた子で小嶋穂乃果っていうの。」
「そーなんだ。ねえ、漣さんって言いにくいから波瑠ちゃんでもいい?」
「もちろん。私も勝手に頼くんって呼んじゃってるし。」
「あはは、大丈夫だよ。一緒に帰る?」
「うん!」
「来週体育祭だね。頼くんはリレー出るの?」
「うん出るよ。クラスの子から推薦されてね笑」
恥ずかしそうに頭をかいた頼くんはそう言った
「頼くん、運動神経いいもんね。バスケの時もそうだったし。」
「全然そんなことないよ。ただ体を動かすのは楽しいからね。」
「ほのと一緒だ!ほのもね、リレーのためにランニングするって言ってたんだ。」
「小嶋さん、見たままの性格してるね笑」

