「リレーのために準備しとかなきゃ!……」
ランニングをどうしようかと色々話しているほのの話を上の空で聞きながら廊下を歩いていると
前から頼くんたちが歩いてきたのが見えた
「あっ!波瑠ちゃん!この前はごめん!あの後頼から言われてさぁ、波瑠ちゃんのことよく考えてなかったなって思って。」
「大丈夫だよ。私こそ、なにも言わずに帰っちゃってごめんね。」
「え。なに。3人ともなんかあった感じ?」
帰り道に会ったことを知らないほのは何が何だかわからないような顔でこっちを見ていた
ばちっ
「あっ……(目合っちゃった…)」
こっちを見ていた頼くんと目が合い不自然に目を逸らす
「…っ、ほの、早く行こう!」
「うちら移動教室なんだ。じゃあね一ノ宮くん如月くん!」
状況を察してなにも聞かずにその場を離れてくれたほのに感謝しながらギリギリ教室に入った
それからすぐに先生が入ってきて授業がはじまった

