そんなある日、いつものように、メールをチェックしていると、少し気になる内容のものが見つかった。

「拝啓、サンタクロース様」と丁寧に始められていた。

小学5年生の男の子からだった。

「ママを助けてください。3人で旅行がしたい。クリスマスの思い出を作りたい」と書かれていた。

どーゆうことだろうと、私は首を傾げて、先輩を呼んだ。

その文にはまだ続きがあった。

「いきなりスイマセン」から始まる丁寧な文だった。

多分、父親と思われる方が、丁寧に詳細を綴ってくれていた。

私は更に興味を持ち、先輩にどうしたら良いか訪ねた。

「これは直接会って話を詳しく聞くしか無いね」と先輩に言われ、私は返事を書くことにした。

「メールありがとうございます。担当のリカと申します‥」と趣旨を説明し、後日会っていただけることになった。

先輩も同行してくれることになり、私と先輩はふたりで、彼らの家にお邪魔した