柊さんが次の日当直だというのに私は床で寝かせたの?え?
冷静に考えてすごい迷惑な患者すぎて自分で呆れてしまう。
「1人で大丈夫か。あ、今日もバイトか。終わったらまっすぐ帰れよ」
「あ、あの柊さん」
「ん?」
「私…頑張ります」
「…そう」
そんなありきたりな言葉しか言えなかったけど、柊さんは少し口角を上げて仕事に行った。
でも柊さんには伝わったみたい。
「よし、頑張ろう」
その日から私は将来のことをよく考えるようになった。自分は何をしたいのか。どんな職業に就きたいのか。
今まで自分の将来のことなんか考えたこともなかったし、どうでもいいと思っていた。
そんな人が将来どうしたいかなんていきなり決められるわけじゃないけど、私にとっては大きな一歩だと思う。
