無口な担当医は、彼女だけを離さない。



「でも今日…お母さんの夢、見た時に。なんか…もう疲れちゃった…」




今まで隣で座って話を聞いてくれていた柊さんに、抱きしめられた。


私が汚れた人じゃなければ…今この状況も喜べだのかな。


現実の私は、罪悪感しかない。



「ずっと誤魔化して生きてきた。…でもやっぱり、無理だ」



私は柊さんから離れ、涙を拭いた。



「ごめんなさい、こんな夜中に最悪な話して。ちょっと頭冷やしてきますね」

「おい外はだめだ何時だと思ってんだよ」

「もう放っておいてください…」

「無理に決まってんだろ」



柊さんの大きな声を初めて聞いた。


驚いて思わず振り返るとまた、抱きしめられた。