無口な担当医は、彼女だけを離さない。



***

その日の夜。


体調が明らかに悪化しているのをひしひしと感じる。喘息の症状から頭痛まできてるし。


病院に通わなくなり、バイト漬けになった頃からどんどん喘息が酷くなってきているのは自覚していた。


恐らく疲れと睡眠不足が積み重なってるんだとは思うけど。


もうこの生活をしだして3年目だし、今更辞めるわけにもいかないので今に至る。



「7名様ご来店でーす」

「いらっしゃいま…え?」

「あー!栞麗いた!日和に誘われて飲んでたらイケメンも連れてこれたよ~」



そこにいたのは私と同じ学部の結衣ちゃんと桜ちゃん、日和。


うん、ここまでは分かる。