無口な担当医は、彼女だけを離さない。



「…で、本題だけど。お前の検査結果からすると入院させないわけにはいかないって話になった」

「えっ、でも今日の診察では悪くなってないって」

「あれは夜話すって分かってたから適当に言ってただけ。こないだ聴診した時より音も悪かったし」



え、それっていいの…と思ったけど入院しようとしない私が悪いので黙っておいた。



「今日海斗に来てもらったのはお前の話を聞くため。話はそれから」

「話…?」

「あ、俺ね?あそこの病院の心療内科で働いてるんだ。栞麗ちゃんの話、世那から聞いてやってほしいって言われて」

「そう、ですか…」



柊さん、私の話他の人に話してなかったんだ。


いつも口悪かったり冷たかったりするのにそういう所は気使えるの、柊さんっぽいな。