いつの間にか壁に追いやられる形で世那くんに捕らえられる。
恥ずかしすぎて目も合わせられない私を世那くんはどんな顔で見ているのだろうか。
きっとまだ面白がっているんだ。こんなことなら最初から手紙なんか渡さなかったのに…。
「…ばかにしてるんでしょ」
「いつ俺が馬鹿にしたよ。嬉しくて5回読んだだけじゃん」
「面白いって思ったんでしょどうせ…」
「かわいいなとは思ったけど」
「ほらやっぱ、り…」
思わず顔をあげた瞬間、世那くんの唇が触れた。
真っ赤になった私の顔から世那くんの冷たい手へと熱が移っていく。
「言っとくけど俺がこんなに好きになった女の子栞麗が初めてだからね」
「え…?」
「前に栞麗が言ってたから」
そんなこと言ったっけ…と思いつつも世那くんのその言葉は嬉しかった。
世那くんに渡した手紙を書いたのは1週間前くらい。
だからほとんど何を書いたのか思い出せないけれど、多分今思い浮かんでいる言葉は書いたんだ思う。
「ねぇ、そういえば最後のってプロポ…」
「い、いつかの話だから!今じゃないから!」
「そのいつかはいつなのかな~」
私の将来の目標は、
10年、20年後にこの手紙を読み返した時
その時まで君の隣にいられる未来であること。
だから私はこれからも君の傍にいたいって思うんだ。
