無口な担当医は、彼女だけを離さない。



『栞麗へ

いきなり手紙なんか送ってしまってごめん。そして読んでくれてありがとう。

今まで父さんは栞麗に嘘ばかりついてしまった。

そのせいで栞麗のことを傷つけてしまったのも分かっている。本当に申し訳なかった。

栞麗のことはお前の母さんからよく聞いていた。亡くなってからは施設の職員の方から。

本当は栞麗が高校を卒業して上京する時に全て話そうと思っていたんだ。

なのにこんなに遅くなって本当にごめん。

一度会って話したい。嫌だったらこの手紙は捨ててほしい。

栞麗の気持ちが向いた時にはこの番号に電話してくれ。

番号 ○○○‐○○○○‐○○○○

父さんより』