「ほんとあの後大変だったんだから!山本は泣き出すし何が打ち上げよ」
「それはごめん…」
「まぁでもデートが楽しかったなら良し!でも聞きたいことはいっぱいあるから。いいよね?」
冬休みに入り2週間ほど。私は今日和の家にお邪魔している。
ついこの間まで住まわせてもらっていた家なはずなのになんだかすごく懐かしい感覚。
「山本から大体は聞いたけど…あんたやっぱモテるな」
「いやそういうわけじゃないと思うんだけどね」
「でもモテる女も大変なのね。山本探しに行ったらめちゃくちゃ泣いててびっくりしたわ」
「そっか…そうだよね」
話題は私と山本くん関連の話に。
聞かれるとは思っていたけどやっぱり心が痛い。
山本くんに関してはすぐには友達には戻れないとまで言っちゃったからな…嫌われてもしょうがないよね。
「その後朝まで相手してあげたんだから」
「色々とすみません…」
「今度アイス奢ってね?」
「もちろんです」
語尾に音符がついているかのように喋る日和。
日和は人の失恋話とか大好きだから山本くんも相当いじられたんだろうな。ほんとに申し訳ない…絶対人選間違えた。