無口な担当医は、彼女だけを離さない。



「いいな~俺も彼女欲しい…」

「芹沢さんは理想が高いんですよ…」

「そんなこと言ったら世那だって結構顔面重視じゃない?」

「そうっすね」

「…えっ、何?」

「や、うちの彼女かわいいなーと思って」

「ちょ、何言ってんの⁈世那くん酔ってるよね?」



いきなり私の顔を見つめてきたと思ったらこの発言。


外でこんなこと言うなんて酔ってるに違いない。



「まだ大丈夫…」

「もう…だからお酒はやめといたらって言ったのに。これ以上潰れる前に帰るよ。芹沢さんにも迷惑かけちゃうし」

「ん…分かった。芹沢さん、会計これで」

「えっ、私も払うって」

「お前馬鹿?俺が連れてきたんだから俺が払うに決まってるでしょ」



酔ってても1円も出させてくれないんだから…。


世那くんはふわふわした足取りでお会計をし、お店を出た。



「芹沢さんありがとうございました」

「世那思ったより酔ったな~帰り気を付けてね」

「え?そんな酔ってない…すよ…」

「すみません今日は失礼します…!」



私はふらふらになった世那くんの手を引いて歩く。


良かった私も飲んでなくて…これ2人とも酔ってたら帰れなかったよ絶対。