無口な担当医は、彼女だけを離さない。



***

次の日。


頬が微かに濡れていたことに気づき、一気に現実に戻された。


スマホを見るとバイトリーダーの小林さんからの着信、日和からのメッセージが大量に入っていた。



「あ…バイト…やっば」



昨日は家に帰ってからすぐに寝てしまったのでバイトを無断欠勤してしまった。


急いでバイトリーダーに電話をかける。


3コール目くらいで電話が繋がった。



「小林さん本当にすみま」

「栞麗ちゃん⁈あー良かった繋がって!栞麗ちゃんが何も言わずに休むなんてことないから心配したよ~」



遮って聞こえてきた小林さんの大きな声で安心した私。


良かった…怒ってない。


その後私は小林さんに一昨日病院に運ばれて昨日の夕方帰ってきたこと、今日はちゃんと行くことを伝え電話を切った。