少し不満がありそうな世那くんだったけど私が釘をさせば大丈夫だろう。


優愛さんは今にも泣きそうな顔で何度も謝ってくれたけど仕事で呼び出されちゃって診察室には私と世那くんだけになった。


最初から発作を起こしちゃって今が世那くんの顔を見るほぼ最初の瞬間。



「もう大丈夫か?てかなんで葉月といたんだ?またなんか言われたんじゃ…」

「世那くん相変わらずだね。過保護」

「は?いや俺がどんな気持ちでこの1ヶ月過ごしたと思ってんだよ」

「…分かってる。ごめんなさい。1ヶ月振りに再会した彼女が発作起こしてたらそりゃびっくりするよね」



世那くんはほんとだよ…とでも言いたげな顔でため息をつく。


ほんとに過保護なんだから。もう彼氏というより保護者?


こんな感じで話すことすら久しぶりすぎて笑みが溢れてしまう。