無口な担当医は、彼女だけを離さない。



「本当にごめんなさい!最初に会った時、栞麗ちゃんが世那の彼女さんだなんて知らずに馴れ馴れしかったよね。病院でも無駄にしゃしゃり出て…ほんっとにごめん!栞麗ちゃんも私が元カノだって知ってただろうし、そりゃ嫌だよね」

「あ、いやほんとに大丈夫ですよ…?」

「でも今2人、距離置いてるんでしょ?もう、どう責任取ればいいのか…」

「せ、責任だなんて!それにそこまで険悪な感じじゃないので、ほんとに」



病院の前で大学生が綺麗な女の人に物凄く謝られているという謎の構図が出来上がっていた。


流石に周りの目も気になったので優愛さんに顔を上げてもらう。



「私…世那くんが他の女の人を選ぶって言っても全然平気です。世那くんが幸せなら、それで…」

「ちょっと待って栞麗ちゃんなんか誤解してない?」

「え?」

「えっと、一応伝えるけど…私世那のこと好きじゃないからね?」

「…え?」