無口な担当医は、彼女だけを離さない。



何とか目の前で電話を繋がれてしまうことは防げたけど…日和にバレちゃうのも時間の問題かもしれない。


でも勝手に言いふらしたみたいになっても嫌だしどうしよう。



「今日は勉強会なしでしょ?栞麗病院だもんね」

「そうだね」

「ちゃんと話してくるんだよ?1ヶ月振りなんだから」



あと数時間後には世那くんに会えるんだと思うと少し緊張する。


ずっとそわそわして心が落ち着かない。


でももう自分の中で答えは出てる。後ろめたいことなんか1つもないからね。



「今日は普通に診察して年末の予定こっそり聞くくらいだと思うけど。…まぁ、頑張ります」

「よし!気合い入れて午後も頑張るぞ~!」

「元気すぎでしょ…テスト1週間前でこんな元気な人この学科に日和だけだよ」



元気すぎる日和のおかげで私もテスト期間を乗り越えられてるっていうのもあるからありがたいんだけどね。


私はカフェオレをぐいっと飲み干して午後も勉強に励んだ。