無口な担当医は、彼女だけを離さない。



山本くんの教え方は効率的かつ分かりやすく、2人ともみるみると解けるように。


自分で解いて分からなかったところもほとんど解決。


テスト2週間前というギリギリなスケジュールだったけど私はテスト1週間前までに完璧にすることができた。



「ごめん私ゼミの研究室寄ってから帰るわ…」

「分かった。じゃあまた明日ね日和」

「高橋さんお疲れ様」



その日の帰り道。


私達3人はみんな地方からの上京組。


家も近いので帰りは毎回一緒に帰ってたんだけど今日は私と山本くん2人。


外はすっかり暗くなり、綺麗に満月が見えていた。


満月の周りで煌めく星達も生き生きとしているように見える。


2人であれは何の星だろうね、なんて話しながら帰っていた。



「ほんとありがとね…私達山本くんがいなかったら真面目に単位落としてた」

「役に立てたならそれで。それより2人とも1週間でここまで仕上げられるのやっぱりすごいね」

「いやいやそれは山本くんの教え方が上手いんだよ!ほんとに!」