「ん、だいぶ下がったな。…あ、悪い、俺、手…」
「あっ、大丈夫です。…ほんとに」
私がまた発作を起こしてしまうと思ったのか珍しく焦った表情を見せた柊さん。
もしかしたら柊さんなら大丈夫かも、と思えた瞬間だった。
「あ、もしもし柊です。斎藤さんやっぱ入院なしで。…うん、うん。はいよろしく」
柊さんは恐らく看護師さんに電話をし、私のことを入り口まで送ってくれた。
「本当に色々すみませんでした…」
「別に。あ、これ俺の連絡先」
「えっ?」
「連絡、取れないと不便だから」
「医者って患者と個人的に連絡取っていいんですか...」
「元々は飲み会で会ったから問題ない」
