無口な担当医は、彼女だけを離さない。



「ちょっと間ある怪しい!絶対なんかあったじゃんー!!」

「ないって!ほら授業始まるから前向いて」

「クソ真面目が…まだクラスの半分も来てないじゃんか!」

「学祭明けだからみんなだるいんだよ」



口を開くとずっと世那くんとのことを聞いてくる日和。


ほんと何がそんなに気になるんだろうと思いつつ話題を逸らそうとすると。



「斎藤さん、!大丈夫…?」

「山本くん…一昨日はほんとごめんね、迷惑かけちゃって」



ちょうどいいところに山本くん登場。


日和は横で怪訝な目をしているけど気にしない。



「そんなそんな。元気になったなら本当によかったよ」



山本くんはそう言って定位置の1番前の列の右端の席に座った。