無口な担当医は、彼女だけを離さない。



この先もこの記憶を忘れられることなく生きていくのかと思うと時々たまらないほど消えたくなる。


きっとまた色んな人に迷惑かけるんだろうな。


あ、バイトに休みの連絡入れなきゃ…シフト変わってもらうの申し訳ない。


日和からも連絡きてるよね。私が休むといつも授業のレポート見せてくれるから、今日も大変な思いさせちゃってるかな。


…私、生きてるだけで邪魔じゃん。



「うー…っ」



今までの疲れとか自分の弱さとかなんとなくだるい体とかがが全部襲いかかってきて、ぼろぼろと涙があふれてくる。


あーだめだ、完全に弱ってる。


柊さんがきちゃうし何よりここ病院だし。


止まれ、止まれ…。