無口な担当医は、彼女だけを離さない。



あぁもう嫌だ…。なんでこんな思いしなくちゃいけないんだろう。


全部あの人のせいなのに。


施設に入ることにならなければ。そもそも私の持病がなかったら。


お母さんも、死なずに済んだんだよね。



「…やっぱり先に手続きしましょうか」

「え…」

「書類持ってくるんで、少しお待ちください」



もしかして、気づいてくれたのかな。


ひとまず柊さんのおかげで助かったけど…今日から最低でも3日間、病院にいなきゃいけないんだよね。


その間ずっと聴診や検査を拒むわけにもいかないし…もうどうしよう。


柊さんがそんなことするはずないのに心のどこかでまたそういう医者に出会ってしまうんじゃないかと思ってしまう。