無口な担当医は、彼女だけを離さない。



お酒は怖い。


いつもなら言えないようなことも簡単に口から零れてしまう。



「世那くんの、はじめてが…全部、私だったらよか、ったのに」

「…お前意外と俺のこと好きだよな」

「すき、に決まってるじゃん…」

「うん、知ってるよ」



ほんとだね。私ってすごく重い女だね。


でもそのくらい世那くんのことが好きなんだよ。


きっと最初にして最後だって思えるくらい人を好きになったんだ。


私のはじめては全部世那くん。


さっき世那くんのはじめても全部私だったらよかったのになんて言ったけど私を世那くんの最後の女の子にしてくれる方が嬉しいかもしれないな。


だから世那くんのこと、もっと知りたいって思っちゃうの。