無口な担当医は、彼女だけを離さない。



「俺も飲み過ぎたんすよ~あの後の片づけの時頭ぐらんぐらんでしたもん」

「あ!片付け!ごめんね、多分私やってない…よね」

「栞麗ちゃんは気にしないで!あれは私達と柊さんが考えたことなんだから」



後ろから小林さんもフォローを入れてくれた。


私にはお礼を言うことしかできなかったけど、それは世那くんに言ってあげてと言い聞いてくれなかった。



「あの…先輩」

「ん?」

「先輩のお友達の…日和さん?って」

「うん、日和がどうかした?」



いきなり疾風くんの口から出た親友の名前。


なんだろう、と思ったけど疾風くんの顔を見てすぐに分かった。



「もしかして…日和のこと気になってる?」

「えっ⁈なんでバレ…っい、いや違くて!」