無口な担当医は、彼女だけを離さない。



「で、救急で運ばれてそのまま色々検査させてもらったんですけど。昨日市販の薬いくつ飲みました?」

「覚えて…ません」

「まぁ多分15以上飲んだんでしょうね。数値で出てるんで」



えっ…もしかして怒ってる?っていうくらい淡々と話す柊さん。



「あと重度の喘息なのに病院通ってないんですよね?理由教えてもらっていいですか?」

「…」



どうしよう、なんて答えればいいの。


出会ってすぐの人、しかも医者になんて話せるわけないよ。



「…まぁ言いたくないのならいいです。とにかく斎藤さんには3日ほど入院してもらいます」

「えっ…む、無理です!」

「無理?」

「あ、えと…金銭面的に」