無口な担当医は、彼女だけを離さない。



「栞麗その後酔ってなんか口調かわいいし。ほんとは今すぐ家帰ってキスしたかった」

「き…⁈」

「だから早く帰りたいんだよ」

「べ、別に今していいのに…」

「…だめ。外で理性利かなくなったら終わりだから」



いや家でも理性は保っててほしいんだけどね…?



「だから早く帰るよ」

「う、ん」



そう言ってさらっと繋がれた手。


まだ手を繋ぐだけでドキドキしてしまう私には、今日の世那くんは甘すぎる。



「そんな固まんなくてもいいのに」

「えっ?」

「大丈夫、栞麗の嫌がることはしないから。…俺の理性が働けば」

「それは世那くんが頑張って抑えてよ!」



結局その日は私がへばって終わったけど、きっと私が拒まなかったりしなければどこまで続くんだろう。


その続きを知りたいような、知りたくないような。そんな気持ちだった。