無口な担当医は、彼女だけを離さない。



起きて初めて世那くんの顔を見ると違和感を覚えた私。



「世那くんなんか怒ってる?」

「は?」

「なんか…顔が怒ってる。私なんかしちゃった?」



さっきから全然笑ってくれないし顔見たらなんか眉間にしわ寄ってるし。



「…なんもないから」

「えっ絶対嘘じゃん。世那くんだって私に話してよっ私だって色々話してる」

「いやまじでそんな大したことじゃないから」

「大した事じゃなくても世那くんは言わせるじゃん」

「…まぁ、確かに」



自分の時だけ言わないとか、ないし。絶対言わせる。


そう意気込んでいたら世那くんの口から出たのは予想外の言葉だった。



「…今日、なんか色々かわいい。最初に言いたかったけど…かわいすぎて直視できないし。だけど瞬太に言うの先越されたし…。それで、なんか悔しかっただけ。そんなかわいくしてくるなら俺だけに見せてほしかった、ただそれだけはい終わり、!」