無口な担当医は、彼女だけを離さない。



***

「…ん?」

「起きた?」

「えっ⁈あれっ⁈みんなは⁈」

「今帰り。お前ケーキ食った後すぐ寝落ちしてた」



やばい、記憶が全然ない…!


ケーキ食べたのは覚えてる、でもその前…何したっけ…。



「どうしよう…せっかく誕生日会開いてくれたのに記憶が曖昧すぎる…」

「だろうな、お前めっちゃ酔ってたし」

「えっ、私どんな感じでした?」

「ずっとテンション高かった。まぁ別にそこまで変じゃなかったから大丈夫じゃん」



よ、よかった…。


あんまりお酒も飲んだことないし自分が酔った時にどんな感じになるか分かんないしそれに記憶ないなんてこと初めてだし。



「てか重い。酔い覚めたんなら降りろ」

「えぇっ、降ろすんだ…」