無口な担当医は、彼女だけを離さない。



次に目が覚めた時、私は病院にいた。


何がどうなってここにいるのか、全く分からなかった。


…あの人の顔を見るまでは。



「斎藤さん、体調どうですか」

「…なんで」

「斎藤さんの担当医になりました、柊世那です」



そこには白衣姿の柊さんがいた。


待って。担当医って何?私通うつもりないんだけど。



「あなた昨日飲み会の帰りに僕の前で倒れたんですよ。覚えてます?」

「あ…はい」



柊さんに言われてやっと思い出してきた私。


え、私あのまま倒れたんだ…。


もう死んでもいいやって思ってたけど普通に考えて医者の前で倒れてるんだから病院連れてこられるに決まってるよね。