無口な担当医は、彼女だけを離さない。



高校生じゃないし軽くないし!!


反論したい気持ちを抑えて笑顔を作る。



「では私はこれで…」

「あーちょっと待ってよ」



強い力で肩を組まれ、全身に鳥肌が立つ。


それは私には絶対抵抗できない強さの力だった。



「なんで行っちゃうの?まだ要件済んでないよ」

「え、っと…」



流石にここまでされると笑顔も作れない。


このままほんとにお店から連れ出されちゃったら…私どうなるの?


あまりの恐怖に喉がきゅっと締まる。



「で?どうする?」

「泣きそうなんだけどかわいー」



なんで。なんでこんな状態なのに笑っていられるの。


かなり奥の席だから誰も気づかないし…もう無理なのかな。


そう思うと思わず涙が溢れた。