無口な担当医は、彼女だけを離さない。



***

「柊さん…ほ、ほんとに一緒に寝るんですか…」

「うん」



さっきの爆弾発言から約2分。


私は柊さんの部屋の前にいます。


部屋に入るのも初めてなのに…絶対眠れないよ。


もちろん同意はしたけど緊張することに変わりはないし。



「早く。何嫌なの?」

「じゃなくてっ!嬉しいけど私、男の人の部屋なんて入ったことないし…」

「知ってるけど」

「そ、それに私」

「嫌じゃないなら早く来て」

「わっ」



私は柊さんに手を引かれてとうとう部屋に入ってしまった。


自分の部屋の色とは真逆な黒で統一された部屋が異様に私の緊張を掻き立てる。




「そんなとこずっと突っ立ってないで。ん、ここ座って」

「は、はい…」



私は大きなベッドと端にそっと腰を下ろす。