無口な担当医は、彼女だけを離さない。



柊さんは少し笑いながらそう言って、部屋を出た。



「っ…何それ…」



私はリビングで1人頭を抱える。


流石に今の柊さん、かっこよすぎる。あんなの誰が見たってかっこいいって思うよ。


どうしよう、私なんか最近変だ。


柊さんともっと一緒にいたい。話したい。名前…呼んでほしい。



『気が付いたら好きになってる。そんなもんだろ』



さっきの柊さんの言葉を思い出す。


私気が付いちゃったのかもしれない。


でもこんなことある?だって柊さんは医者。私は患者だよ。…絶対ないって思ってたのに。


でも一度気が付いてしまうとそうだと認めざるを得なくなる。


気が付いたら、もう離れられなくなっていた。