「っ、ばか……っ、当たり前じゃない」
「ははっ、俺ばか?」
「降谷くんがっ……いないと……全然違うの……っ」
嗚咽混じりでも、ちゃんと聞き取ってくれる。
「うん、ごめん。さては詩織の頭の中、俺でいっぱいだったろ!」
普段は重苦しそうな病室のイメージ。
でもね。
降谷くんがいるだけで、どんな場所も、明るく、花が咲いたみたいになるの。
その隣に、私はずっと居たい。
「俺も、詩織がいなきゃダメになりそうだ」
少し震えた声で、私を優しく抱きしめる彼。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…