【 紺side 】



「紺くん」



「?」



授業が終わって寮に戻ってきた俺たち


初が何か言いたげにしてる



「紺くんは、みんなのことをライバルに思っていて、

今日のゲームは私が集めたチームだって言ってましたけど……」


「うん?」


「紺くんも、です。紺くんも一緒に集めたチームですよ!!」


「!!」


「ちゃんと紺くんは、みんなのことを大事にしてます!

ライバルにしか思ってないって言ってましたけど、それは違いますよ。

紺くんと一緒だから、みんなが集まりましたし、ゲームで勝つことが出来ました」



そう言って初は俺の手を握る



「やりましたね、紺くん!!」



ふわって笑う初が



「あーーーもう」



かわいい


声には出せないけど、顔を見るたび思う