「紺くん、もう大丈夫です。ありがとうございます」


「……なら良かった。でも危ないから一応手は繋いでおいて」



スッと私の手を取る紺くん


本当はまだ少しだけ怖かったから…

紺くんがぎゅっと握っててくれるのが嬉しかった。




「紺くん。大好きです」


「っ!!……初がゲーム中に言うの珍しいね。どうしたの」


「今、そう思ったからですっ」


「…… ほんと、初には敵わない」


「え?」


「どれだけ好きにさせるの」


「〜〜〜!!」



真っ赤に染まった顔で言う紺くんに釣られて私も赤くなるのが分かる


紺くんは急に甘くなるの、ずるいです…



「初。この停電でテレビもスマホも使えなくなった」



そして冷静になるのが早い紺くん……



「多分、あのおっさんのせいだと思う」


「!!紺くんのお父さんのせい……!?」