ガシャンッッ!!!!!
「へっ!?!?」
「初っ!!!」
大きな音と共に急に部屋が暗くなる
「紺くんっ!大丈夫ですか??」
真っ暗になって思い出す、ママとパパのこと。
全員、私のそばからいなくなっちゃうような感覚。
「初、大丈夫だから安心して。そっちに今行く」
「よ、よかったです」
「初こそ、平気なの?この状況」
「へ、平気ですっ」
紺くんの声を聞いてとりあえず一安心しましたし……
なんて言ってたら目が慣れてきて、真っ暗な中で奪われていた視界が段々と見えるようになってきた
「初」
紺くん……
そばに来てくれた……よかった
「紺くん、ぎゅーしてほしいです…」
「〜〜〜っ、……はい、おいで。初」
暗い中でも紺くんが腕を広げてくれたことが分かる
その腕の中に飛び込んで、紺くんの温もりで、安心する。
もう1人じゃないと言われているみたいで、嬉しい。