「顔に書いてあるよ。あと、僕の事好きだってことも」
一瞬で、顔も身体も熱くなる。
熱のせいじゃない。この火照りは、恋の魔法によるものだ。
「千歳のばかっ」
「早く、ばかっていうなら、好きに変えてよね」
恥ずかしくてたまらない。言われなくても、自分がどんな顔をして、どれだけ、鼓動が早いかなんか分かってるから。
千歳の大きな掌が、私の頬にそっと触れる。
「もっかいキスしよ」
甘い声で、平然と囁いてくる、目の前の王子様に、私は、果たして勝てるのだろうか。今の時点でこの恋の戦は、すでに負け戦なのかもしれない。
「どうぞ……」
「あはは、どうぞって」
意地悪く笑いながら、千歳の顔が近づいてきて、私はゆっくり瞳を閉じた。軽く触れた唇はすぐに離される。
「実花子、クリスマスケーキ食べよ。冷蔵庫に入れてあるから。甘いの苦手な実花子のために、チーズケーキに苺のせてもらってきたからさ」
神様なんていないと不貞腐れてた、こんな私にも、聖なる夜に王子様が、迎えに来てくれた。
「ねぇ、千歳……」
もう二度と手を離さないように。
離されないように。
私も変わらなきゃいけない。
一瞬で、顔も身体も熱くなる。
熱のせいじゃない。この火照りは、恋の魔法によるものだ。
「千歳のばかっ」
「早く、ばかっていうなら、好きに変えてよね」
恥ずかしくてたまらない。言われなくても、自分がどんな顔をして、どれだけ、鼓動が早いかなんか分かってるから。
千歳の大きな掌が、私の頬にそっと触れる。
「もっかいキスしよ」
甘い声で、平然と囁いてくる、目の前の王子様に、私は、果たして勝てるのだろうか。今の時点でこの恋の戦は、すでに負け戦なのかもしれない。
「どうぞ……」
「あはは、どうぞって」
意地悪く笑いながら、千歳の顔が近づいてきて、私はゆっくり瞳を閉じた。軽く触れた唇はすぐに離される。
「実花子、クリスマスケーキ食べよ。冷蔵庫に入れてあるから。甘いの苦手な実花子のために、チーズケーキに苺のせてもらってきたからさ」
神様なんていないと不貞腐れてた、こんな私にも、聖なる夜に王子様が、迎えに来てくれた。
「ねぇ、千歳……」
もう二度と手を離さないように。
離されないように。
私も変わらなきゃいけない。



