目覚ましのアラームが鳴る。

ん、今何時だ?

眠たい目をこすってスマホを見ると、7時30分だった。

「やばいやばいやばい!!!」

布団から飛び起き、支度を始めた。
髪を高いポニーテールで結って、顔洗って、制服着て準備完了!

そうだ。小坂くんに声をかけなきゃ。

「小坂くん、おはよ......っていない?!」

もう行っちゃったのかな。声くらいかけてほしいのに。

軽く朝ごはんを食べ、部屋を後にした。

急げ、急げ。

小走りで教室に向かっていると、後ろから声がした。

「おはよー!美紗。」

「あれ。お姉ちゃんおはよう。」

私、実は双子でこの学校に同時入学したんだ。

お姉ちゃんの名前は、千紗。
性格は真逆でしっかりしてて、頭も良い。