彼は、取り扱い注意!

「今日は、疲れたから上がるね。おやす
 み。」

「おやすみ。」

私に気を使ってくれた。なんて優しいんだろう。

部屋に上がると、布団に飛び込んだ。

今日あったことが鮮明に蘇る。

なんでこうなっちゃうの?

私だけいつもこうなる。

お姉ちゃんは今、パートナーと楽しくご飯でも食べてるのかな。

私だけこんな悲しい思いしなきゃいけないの。

そう思うと、涙が溢れだしてくる。

負けたくない......莉咲ちゃんに負けたくない。

あんなことで負けたくない。

私には小坂くんだって、天才なお姉ちゃんがついている。

私は十分幸せ者だよ。

悲しいけど、そう思うしかない。