小坂くんと一緒にいるとドキドキして頭に入って来ない。顔も近いし。

「やった〜!解けた。ありがとう教えてく
 れて。」

私は自然と笑顔でお礼が言えた。

すると驚いた顔で、小坂くんの顔がピンクの花のようにほんのり赤くなった。

「べっ別に、このくらいは余裕だし。」

照れてる!可愛い!
はっ!何思ってんだ私。

寝る前、布団に入って今日のことを思い出す。

朝、遅刻したこと。
莉咲ちゃんと友達になれたこと。
小坂くんが教えてくれたこと。

今日は素敵な一日だったな。

遅刻は明日からしないようにすればいいけど......

小坂くんが私のことを好きになってくれたら完璧なのに......